JICA留学生、Nikkei Asiaは
「アジア情勢を学ぶのに卓越したメディア」
と評価

独立行政法人 国際協力機構 (JICA)

 

JICAでは開発途上国の未来と発展を支えるリーダーとなる人材を育成するため、日本の多くの大学と連携し、世界約100カ国から留学生を受け入れている。この「JICA開発大学院連携プログラム」は留学生が日本の大学院で専門分野を研究することに加え、欧米とは異なる日本の近代の開発経験と戦後の援助実施国としての知見の両面を学ぶ機会を提供する。そして帰国後、母国の開発課題の解決に取り組み、さらには知日派・親日派のトップリーダーとして活躍し、日本との協力関係が維持・強化されることを目指している。

プログラムに参加する留学生の多くはアジア情勢を学ぶためにNikkei Asiaを購読している。3人の留学生に、活用法を聞いた。

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「Nikkei Asiaは大きな案件から機微に触れる話題までアジア各国の出来事を幅広く伝えている」

広島大学 マラントン・ヘンドラ・シレガルさん(インドネシア出身)

ヘンドラさんはインドネシア政府の公務員だ。首都ジャカルタにあるインドネシア投資・下流産業省の計画部門でインフラ計画担当者として勤務してきた。日本とアジア各国のビジネス関係を促す専門人材を育成するJICAのプログラムを通じて、広島大学で学んでいる。 

— 現在、広島大学でどんな勉強をしているか教えてください。

日本の交通管理の仕組みに関心を持って勉強しています。日本は世界でも最もすぐれた交通システムを持つ国の1つです。特に注目しているのは鉄道の路線閉鎖と、それがもたらす地域社会へのインパクトや交通アクセスの変化です。日本は高齢化といった人口構造の問題に直面していますから。

— Nikkei Asiaをどう利用していますか。毎日ウェブサイトを訪れるのですか?

いつも交通産業のセクションを見ています。それとマクロ経済や人口に関する記事を読みますね。毎日ウェブサイトを見に行くわけではありませんが、週に3回か4回ぐらいですね。

— 交通セクター以外で関心のあるテーマはありますか。特に学びがあったといえる記事などは?

やはり人口動態ですね。高齢化社会は日本社会の特徴でもあります。とても興味があり、常に読むテーマです。そのほかでは東南アジアで何が起きているかは知っておきたい。私自身がインドネシア出身ですから。それらの出来事についてNikkei Asiaの視点を確認したいという思いがあります。

最近の記事では、まず京都の旅館に関する記事が一つのトピックとして思い出しますね。これはインドネシアで2、3か月前に旅館に似た宿泊施設に関する話題が盛り上がっていたからです。古臭くて怖い、呪われていてお化けが出そう、といった話ですが。個人的には日本の旅館は好きです。滞在することで各地の文化を体験できますから。

もう1つの記事の例はミャンマーに関するもので、出前の配達の手段として自転車の方が人気が高まっているという内容でした。一国内での小さな変化ですがNikkei Asiaはそれを逃さなかった。そういうところが良いですね。

— 今後インドネシアに帰国してからもNikkei Asiaを読みますか?

はい。帰国後はまた(公務員として)中央政府で働きます。世界情勢をチェックするのは以前から続く私の日々のルーチンです。だからもちろん帰国後もNikkei Asiaのサイトを訪れますね。

1つ付け加えると、私の職場は世界中からインドネシアへの投資を誘致して集めるのが仕事です。最大投資国の1つで常にトップ5に入っているのが日本です。だから日本で起きていることを知るのはとても重要です。Nikkei Asiaは日本経済についての情報源でもあるのです。

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「Nikkei Asiaを読むことで地域への理解を深められる」

横浜国立大学、ゴッドウィル・オワチギゥさん(ウガンダ出身) 

オワチギゥさんはウガンダの地方政府省で約8年勤務したのち、2025年に横浜国立大学で学ぶために来日した。地方政府では地域振興担当官として、地域住民が主体的に開発や発展に取り組めるよう支援する役割を担ったという。現在は日本の発展の経験から、公務員が行政と地域住民向けサービスを強化することを学ぶJICAのプログラム「強靭な国・社会づくりのための行政能力強化」で勉強している。 

— 横浜国立大学でどんな勉強をしているか教えてください。

私が履修しているのは哲学の修士です。2年課程で2028年3月に修了する予定です。プログラムが完了した後はウガンダに帰国して公職を通じて国に奉仕します。

— Nikkei Asiaについてはどう知ったのですか? 気に入った点があれば聞かせてください。

Nikkei Asiaについては(研修拠点である)JICAの横浜センターに通っている時に知りました。そこで教授がNikkei Asiaのニュースサイトを紹介してくれたのです。そのコンテンツに関心を引かれ、購読しました。

何に興味が沸いたか?というと、ウガンダにいたときはアフリカのニュースを中心に追っていて、時に欧州の一部も加わるぐらいでした。しかしNikkei Asia(のコンテンツ)に触れてみるとアジア、それにその他の世界各地から信頼できる情報源をもとにした一次情報を入手できるようになったのです。

Nikkei Asiaで得られる情報はとても有用です。私たちの誰もが影響を受けるテーマだからです。例を挙げると、デジタルトランスフォーメーション(DX)について授業で議論するにしても、通常はあくまで理論上のことです。しかしNikkei Asiaを読めば、そこには実際に何が起きているか、AIが現実に世界をどう変えているかがわかります。実際に起きていて、理論的な事柄に結び付けられる事象があるということです。

それによって、より深く理解することを促してくれるんですね。そしてそれを日常会話や授業で生かすことができるのです。

— 印象深かった記事やテーマはありますか?

興味をひかれたトピックの1つはサステナブル(持続可能)な農業です。ウガンダは基本的に雨水に頼る乾燥農業に依存しています。しかし、ここにきて気候変動があり降水量も安定しているとは言えなくなりました。豪雨が洪水をもたらすこともあれば、長い干ばつに見舞われることもある。これが農業生産に影響します。

最近のNikkei Asiaの報道で特に私の目を引いたのはテクノロジーを活用してサステナブルな農業を促す取り組みです。記事では日本や中国がテクノロジーを導入して、どう農作業を改善しているかを読みました。より効率的で持続可能な水資源管理などにも言及がありました。これはウガンダにも関連付けられることです。農業は国の経済の大きな一部であり、GDPの約32%を構成しています。国民の生活にも大きく影響します。特に私が注目したのは、そうしたテクノロジーを利用した手法がウガンダが直面する難題、とりわけ気候変動が農業にもたらす影響が拡大していることに対処するのに役立つということです。

— Nikkei Asiaから学んだことは将来どう生かせそうですか?

行政機関の透明性、説明責任、それに効率についての理解を深めるための一次情報を得られる、ということですね。ウガンダでは公共サービスの透明性と説明責任を強化することは、公共機関の実効性を改善し汚職を減らすといった課題に対処するうえで重要な優先事項です。Nikkei Asiaのコンテンツに触れることで、私が行政機関への理解を深め、エビデンスに基づいた研究を進めやすくなります。ウガンダの公共サービスの改善につながる価値ある情報と視座も得られます。

説明責任を推進するという点でも(Nikkei Asiaから得た)知識とスキルを活用したいと思います。そしてイノベーションと合わせて、ウガンダの(行政)システムに新たなアイデアをもたらしたい。ウガンダは発展途上国であり、学ぶことも、やるべきことも多いですから。

日本とウガンダの連携も強化できるといいですね。両国政府をつなぐ橋となれることを願っています。知識をウガンダに持ち帰りたい。母国を今よりも良くしたいからです。

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「Nikkei Asiaはプレゼンやディスカッション、学術研究の関連資料として役立つ」

立命館大学 バカイ・アリシェロフさん(キルギス出身)

キルギス出身のアリシェロフさんは同国のデジタル開発省で外交やDX推進に携わってきた。現在はJICAのプログラム「人材育成奨学計画」を通じて京都の立命館大学の大学院、国際関係研究科で勉学に励んでいる。職業柄、関心事はデジタル政府、公共サービス、それにサステナブルな発展のためのテクノロジーの活用などが中心だ。

— Nikkei Asiaの購読はどう役に立っていますか?

日本に来てからは重要な情報源の1つとなっています。以前からアジア全体の出来事について理解するうえで情報源の1つでもあったのです。最初の年から、日常的にDXや公共政策、経済発展、さらにはテクノロジーや地域関係について読んでいます。Nikkei Asiaというプラットフォームはアジアの重要なトレンドと政策論争などについて必要な情報を押さえておくのに役立っています。Nikkei Asiaはプレゼンや授業でのディスカッション、それに学術研究の関連資料としても活用しています。

— 印象深い記事はありましたか?

直近では、日本と中国の関係に興味を持ちました。もう1つ覚えているのは(米ファンドの)ブラックストーンが日本のAI向けデータセンターに300億ドルの投資をする、というものですね。

— 英語でニュース記事を読むのは難しいですか?

職業としても、学生としても、より多くの英文ニュース記事を読むことは語彙を増やすうえで助けになりました。記事はプロのジャーナリストによって書かれているので、仕事や研究でも使える用語や表現に出会える、という側面もあります。

— Nikkei Asiaはパソコンで読むのですか。それともスマホのアプリ派?

Nikkei Asiaを読むのは、ほとんどスマホです。私にはアプリの方がしっくりきます。

— キルギスに帰国してからもNikkei Asiaを読みますか?

日本での生活は私にも、私の家族にも、素晴らしい経験になっています。だから(帰国後も)日本やアジアの興味深いニュースを読み続けるでしょう。英語のボキャブラリーを増やし続けるためにも継続します。

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