日本を代表する総合商社、三菱商事でインドネシアの不動産・都市開発を担うのがアジア都市開発部だ。業務は投資済み案件の推進や現地事業会社のサポートなど多岐にわたる。外部環境の変化が業績に影響を与えるだけに、同チームでは高い感度で情報を収集し、俯瞰的な視点で業務にあたることが欠かせない。アジア都市開発部ではチームのメンバー誰もがNikkei Asiaにアクセスできる環境を整えている。その狙いなどを総括マネージャーの計田航介さんをはじめとする6人のチームメンバーに聞いた。
— Nikkei Asiaをなぜ購読するようになったのですか?
計田氏:私が率いるチームは現地に派遣したメンバーと連携しながら、東京でインドネシア事業を指揮しています。不動産・都市開発は小売りや通信、公共交通、医療サービスなど様々な業種と密接にかかわる事業です。それだけに異業種を網羅したアジアの旬の情報にタイムリーにアクセスすることが欠かせません。この点でNikkei Asiaがタイムリーに提供するコンテンツに非常に魅力を感じました。収集した有益な情報をビジネスへとつなげていく。この一翼を担うのがNikkei Asiaです。積極的に活用しています。

— 個人契約ではなく、チームでの購読を選んだ理由は?
計田氏:チーム購読はアカウントを個人に紐づけないため、人事異動や担当変更にも柔軟に対応できます。私たちの業務スタイルに合っていると判断しました。

— 具体的な活用方法について教えてください。
田中氏:私は東南アジアの経済ニュースをよく読んでいます。中国の電気自動車(EV)メーカーは東南アジアへの進出を加速していますし、人工知能(AI)・デジタル分野での投資も活発化しています。国境をまたぐこれらの動きなどは不動産のニーズにも繋がります。最新の動きに注目しています。

大平氏:担当している国のニュースを中心に情報収集しています。Nikkei Asiaは国別に記事をまとめているセクションがあるため、インドネシアのニュースを読むようにしています。政治や経済のみならず文化や社会の課題を知ることができますし、英語の勉強にもなって一石二鳥です。
— 活用を通してチームの情報収集力や組織力などに変化はありましたか?
蜂谷氏:キーワード検索機能を使い、不動産や開発関連のニュースが自動で通知されるように設定しています。登録しているメンバーにもメールで記事が通知されるので、見逃しを防ぐことができます。タイムリーに記事情報にアクセスできるのも便利です。

柴田氏:毎朝ニュースを確認し、気になった記事があれば業務に関係なく共有しています。記事の共有をきっかけにチームでコミュニケーションが生まれるとうれしくなります。総括マネージャーからも読むべき記事を共有してもらっています。チーム全体でニュースへの感度が上がってきました。

土川氏:会議で最旬のトピックについて話す際も、Nikkei Asiaの記事が話題に上がります。現地の駐在員に「これって実際はどう?」と聞いてみることもあります。チーム内だけでなく、現地のメンバーとの会話のきっかけにもなっています。

— Nikkei Asiaが役に立った事例を具体的に教えてください。
田中氏:2024年に実施されたインドネシアの大統領選や全国的な地方選挙に関する報道はとても役に立ちました。私たちが住宅事業でターゲットとしているのは中間所得層です。その消費動向は政治や政策の動向に大きく左右されるため、Nikkei Asiaの報道に日々注目していました。Nikkei Asiaは日本語のメディアや欧米の大手メディアに比べて高い頻度で詳細な記事や解説を提供しています。今後の見通しを立てるのに大変参考になりました。
— 日経電子版もチームで読める環境にしていますね。併読のメリットについて教えてください。
計田氏:日経新聞や日経電子版も毎日読んでいます。日経電子版は速報性を重視して読んでいますが、Nikkei Asiaではグローバルトレンドをじっくり読むことができます。チームのメンバーはそれぞれの特徴を活かしながら読むことで、自分の考え方の形成に役立てています。我々のビジネスでは担当者の裁量があるため、自分の考えをしっかりと持つことが重要です。併読はこの考える力を身につける一助となっています。情報収集力の大きな強化にもつながっています。
田中氏:私は通勤中のルーティンとして日経新聞を読んでいます。ビジネスパーソンとして必読の最新ニュースにひと通り目を通し、Nikkei Asiaは会社到着後に携わっている業務との関連を意識しながら読んでいます。そういう意味では、日経新聞は社会・経済一般の動向把握、Nikkei Asiaはより仕事に近い情報収集として使い分けています。日経電子版には載らないような現地発信のニュースも読めて満足しています。

— 今後、Nikkei Asiaの活用をどのように進化させていきたいですか?
柴田氏:上司や先輩からの記事共有や、毎週気になったニュースの概要や所感をチーム内で共有することで、ニュースを読む習慣ができました。今後は、担当国以外にもアンテナを張り、もっと多くの記事を読もうと思います。
土川氏:現地のニュースサイトにアクセスするのはハードルが高いですが、Nikkei Asiaは英語で優良な記事がまとまっているため、安心して読むことができます。今後も記事への感度を高く持ち、海外のパートナーと会話する際、最新の時事トピックスを語れるビジネスパーソンになりたいです。
計田氏:アジアビジネスを担当する上では、必読だと思います。今後も特に若手社員には積極的に読んでもらいたい。Nikkei Asiaを通じてアジアのステークホルダーや関係者に私たちの事業を如何に伝えるか、ということについても積極的に検討していきたいです。