Nikkei Asiaは「経済の知識を現実社会と結びつける教育ツール」

順天堂大学 国際教養学部 客員教授
マイケル・ラクトリン氏

日本で最も古い医学校の一つとして1838年に設立された順天堂大学では、9学部と6大学院で9,500人以上の学生が学んでいる。その中で多くの授業が英語で行われ、自ら問題を解決するグローバル市民を育成することを目指すのが国際教養学部だ。同学部で国際ビジネスを教えるマイケル・ラクトリン教授は、慶応義塾大学で経済学の博士号を、シカゴ大学でMBAを取得。野村証券とシティバンクでM&Aのスペシャリストとして勤務後、秋田国際教養大学(AIU)など日本の大学で教鞭をとってきた。授業でNikkei Asiaを活用しているラクトリン教授にその意義や活用法を聞いた。

— Nikkei Asiaを大学の授業にどのように取り入れていますか?

私の授業は毎回、日本経済とビジネスの最新動向のディスカッションから始まります。学術的な知識が実際の経済社会でいかに役立つかを学び、クリティカルシンキング(批判的思考)と英語のライティングスキルを強化することを目的に、学生には毎週、いま学んでいる経済理論の実例をNikkei Asiaで見つける「ニュースブリーフ分析(NBA)」という課題を与えています。NBAでは日本の経済ニュースにフォーカスしており、Nikkei Asiaは最も信頼できる情報源として役立っています。 

—学生に日々Nikkei Asiaを読むことを薦めている理由を教えてください。

Nikkei Asiaを読むことで、実践的・分析的かつ批判的な考え方を身に着けられると考えているからです。例えば国際ビジネスの授業では学生は教科書で外国為替市場の機能や理論を学ぶことに加えて、Nikkei Asiaや他のメディアで外国為替市場の動向に関連する最新の記事を読むことを求めています。秋田国際教養大学(AIU)の学部長を務めていた時に始めて以来、私は20年以上にわたって様々な大学で国際ビジネスとファイナンスの授業でNikkei Asiaを活用したNBAを続けています。 学生はNikkei Asiaのレベルの高い英語を読むことで、プロフェッショナルな世界で使用される語彙・表現や分析を学び、レポート作成やプレゼンテーション準備に役立てています。また、将来国際的なキャリアで成功するためにも、学生たちには日々Nikkei Asiaを購読することを勧めています。

— Nikkei Asiaはどのような大学で役に立つと考えますか?

約40年前、上智大学で学んでいた時にNikkei Asiaの前身であるThe Nikkei Weeklyを購読し始めて以来、私は日本経済新聞の英文媒体の熱心な読者の1人です。ビジネスの世界から離れて大学で教えるようになっても、日本や米国、ヨーロッパ、オーストラリアで25年以上にわたり、学生にNikkei Asiaを読むことを求めてきました。Nikkei Asiaは日本経済新聞社の評価の高い記者ネットワークで、洞察に満ちた信頼できるビジネス・経済情報を伝えています。記事が非西洋的な日本やアジアの独自の視点で書かれていることもポイントです。日経新聞の主要な記事をカバーしつつ、その他の約3分の2はNikkei Asiaのオリジナル記事で他では読むことができません。アジアに焦点を当てた英語で経済やビジネスの授業を展開する日本を含む世界中の大学、日本研究プログラムを開講している教育機関は教員や学生が購読する価値があるメディアだと考えています。
 
 
*ラクトリン教授は東京都立大学経済学部の客員教授で、秋田国際教養大学(AIU)の元学部長でもあります。肩書はインタビュー時のものです。 

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